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塩の効果「浸透」

「浸透」を利用するのに、塩がよく使われます。バスソルトを使った入浴は、塩分濃度の高いお風呂に入ることで、自分の体の中から余分な水分などを排出しようとするものです。あまりきれいな例えではありませんが、私の父親は、庭でナメクジを見つけると塩をかけていますが、これも同じ原理です。ナメクジは体の水分を抜き取られ、しばらくすると縮んでしまいます。このように、「浸透」は、濃度の高い方に水分が移動していく現象になります。この「浸透」の効果は、料理にもよく利用されています。例えば、キュウリやキャベツ、ジャガイモ…どんな野菜でも、塩をまぶしてしばらく置いておくと、水分が抜けてきます。野菜がしんなりとなりますし、水分が減った分、野菜の味が濃くなります。

野菜に限らず、魚料理をするときも、魚に塩を振ってしばらく置くと、水分が出てきます。この水気を拭いてから調理をすると、魚の余分な水分と一緒に臭みもとれ、おいしい料理に仕上がります。魚を干物にする際も、魚が浮くほどの濃度の高い塩水にしばらく浸しておきます。魚の水分も早く抜けますし、腐敗を防いだり味を付けたりするためでもあります。「浸透」という言葉は知られていなくても、この効果は、あらゆるところで利用されているのです。